それいけ!ファンゴ君(11)

ボクは、偉大なるドスファンゴになる事を夢見て、二人旅をしている。
ボクらは気を取り直し、さっきとは違う方向へと歩みを進めた。
ここいらも暑いんだな。
そこには一匹のはぐれメラルーがいた。
「おや?これはこれは珍しい組み合わせでごニャるな」
ボクはメラルーに、あーちゃんのばーちゃんを知らないか聞いてみた。
「あっちにずーっと行くとアプケロスの群れがいるでごニャるよ、・・・ってコラコラそれは食べちゃダメでごニャる!」
メラルーは、その辺りに生えている草を食べているあーちゃんに向かって言った。
「え~、どうしてぇ~(^q^)」
「火薬草は食べたらお腹壊すでごニャるよ」
「へー、君って物知りなんだね、・・・さてはプロニャンかい?」
「残念ながらそこまでの域にはまだ達してないでごニャるよ」
「なんだ、準廃かよっ」
「準廃の何が悪いでごニャるか!」
ボクとメラルーは意気投合し、色々な話をした。
中でも、ボクがよくお世話になっていたけどく草について、アオキノコと一緒に食べることで解毒率が高くなることはまさに目から厚鱗だった。
「食い合わせって大事でごニャるよ、そうそう、拙者の従妹がメゼポルタで調合屋を開業したので立ち寄ってほしいでごニャるよ」
「君、スゴイよ!どうだい?火山を案内してくれると有り難いんだが」
とその時、向こうから黒くて大きな猿がこちらにのっそのっそとやってきた。
「アレは誰だい?」
「あわわっ、ラーニャンも知らないでごニャるかっ?!拙者、用事を思い出したでごニャるよっ」
そう言うとメラルーは一目散にどこかへ走り去ってしまった。
あの黒ゴリラ、ラーニャンっていうのか。
雪山で出会ったあのデカ猿の親戚なんだろうか。
また絡まれると厄介だな。
目が合う前にあーちゃんとここを脱出するか。
って、おいぃぃーっ?!
ラーニャンのところへテケテケとあーちゃんが走り寄って行った。
「ラーちゃん、ラーちゃん(^q^)」
まとわりつくあーちゃんに怒ったラーニャンは、咆哮とともに黒から金色へと変色した。
ヤ、ヤバイんじゃないだろうか・・・。
ラーニャンは、地面へ連続パンチをしながらこちらへやってきた。
おぃおぃおぃ、まるでジャイアンじゃないか!
ボクはそのパンチが当たらないよう、ラーニャンをすり抜けて、あーちゃんの元に辿り着いた。
「あーちゃん、ここは撤収するぞっ!」
「え~、きんきらのモフモフにさわりたいぉ~(^q^)」
「あのパンチを食らったら昇天するぞっ!」
ボクはgdるあーちゃんを無理矢理引き連れて隣のエリアへと逃げた。
「ちょっとここで再確認しようっ」
ボクは深呼吸を一つした。
「足手まといにはならないと約束したよなっ?」
「う~ん(^q^)」
「寄生するなら寄生らしく大人しく汁っ!」
「きせーってなぁに~?おいしいのぉ~?(^q^)」
「ggれks」
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。