それいけ!ファンゴ君G (39)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、一匹旅をしている。
渓流を出発したボクは、幾日もかけてようやく出発起点となったタンジアの港へ辿り着いた。
セカンドライフの出発点に到着したぞ!
港には、商店やら武具屋、行商婆らしき人、ハンター達の為の食事を作っているアイルー達などで賑わっていた。
さて・・・と、搭乗口はどこかな?
あそこの郵便アイルーに聞いてみるかっ。
「あのさ、大砂漠に出る撃龍船って言ったかな?それってどこから乗るのかな?」
「・・・なんて物好きな猪ニャ」
すると、背後から聞き覚えのある声がした。
「撃龍船に乗りたいとは、オマエ、オレチャマの次に度胸があるっチャ!」
「・・・ダ?ワガハイの次っンバ!チャチャはその次っンバ!」
まさかの残念キッズww
「オマエ、本気で撃龍船に乗りたいっチャ?」
「う、うん・・・乗れる・・・かな?」
「そのままだと厳しいモノがあるンバ~!」
残念キッズは、ヒソヒソと何やら話し合いをし、ゴソゴソと何かを取り出した。
「チャパ~!オマエ、これを付けるっチャ!」
「ワガハイのを貸してやるっンバ!」
残念キッズが取り出したのは・・・残念なお面だった。
こっ、コイツら・・・!
残念キッズにしてやられたボクであった。
「それで問題ナイっチャ!」
「ワガハイが休憩するから、その代わりに行ってくるっンバ!」
「オレチャマがズル休みするっチャ!」
またもや言い争いになる残念キッズ。
結果的に、その辺に落ちていた闘技王のコインで裏表を決め、カヤンバがお留守番する事に決まった。
「留守はワガハイが守るっンバ!しっかり働いてくるっンバ!」
「ズルイっチャ・・・!」
ボクは、貸してもらったお面をしぶしぶとかぶった。
顔は隠せても、これじゃ胴体や尻が丸見えじゃまいかっ!
なんか・・・デジャヴ感が・・・?
「・・・しかたないっンバ!」
お留守番カヤンバは、自分が来ていたミノをボクに着せてくれた。
「ブブッブー!カヤンバに見えるっチャ!」
ほ、ホントか?おまいら・・・w
ボクは残念キッズの片割れ、カヤンバにうまいこと化け、チャチャと一緒に撃龍船に乗ることにした。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。