それいけ!ファンゴ君G (18)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしている。
グルグルの難を逃れたボクらは、垂れ耳と出会った場所へと戻ってきた。
この水没林もほぼ制覇したところで、ボクは次の地を目指さなければならない。
垂れ耳は・・・どうでもいいかw
「ボクはそろそろ、この水没林を出発するけど君はどうする?」
一応聞いておくか。
「リアリ~?ミーはマリアとプロミスがあるから、ここからゴーアウェイすることはできないのさ~、ソ~リ~」
マリアって誰だよっw
素晴らしくどうでもいいなww
「あっ、マリアさ~んっ!・・・お~っと、シーユーアゲインっ!」
垂れ耳は、慌ただしく一匹の雌ズワロポスを追い掛けて行った。
出会った時もアレな感じだったが、どこまでもマイペースなヤツだなww
テッテレ~♪
ズワロポスと別れた。
次の地で、大好きなキノコが無かったら困るから、ここで少し食い溜めでもしていくか。
ボクはキノコを探しながら、エリアの端っこを歩いた。
すると、少し段差がある所に、赤っぽい何かがいることに気付いた。
近付くとソレはブーンと羽を広げて宙を飛んだ。
なんだ、虫か。
ブーン・・・ブーン・・・。
その虫はボクの上空を旋回している。
うるさいなぁ、このハエ吉めっ!
シっ、シっ!
プシューっ!
え?
今、何か変な汁がボクの顔にかかったぞ!
プスーン、プスーン・・・。
おいっ!
オルアントの時と同じじゃまいかっ?!
「ねぇねぇ、今どんな気持ち?」
ハエ吉がボクに聞いてきた。
「一言で言うならば・・・キルユーだっ!」
「なにそれ、面白くなーいっ、プゲラッチョ」
そう言い残すとハエ吉はどこかへと飛んで行った。
ったく、アイツはどういう教育を受けてるんだっ?!
ボクはキノコを諦め、頭から得体のしれない煙が立ち昇ったまま、水没林を出ることにした。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。