それいけ!ファンゴ君(14)

ボクは、偉大なるドスファンゴになる事を夢見て、二人旅をしている。
何の因果か、あーちゃんと再びばーちゃん探しの旅へ出るとは予想外の展開により、ボクはどーしたものかと困惑していた。
「あー、ちかみちだぉ(^q^)」
ボクらは下山しようとしていた。
あーちゃんが近道らしき道を見付け、ボクはあーちゃんの後をトボトボと重たい足取りで歩いた。
狭い岩壁の間を通り抜けると、やけにだだっ広い所に出たが、そこには見てはいけない何かがいた。
それは、真っ黒で、石ママの比じゃないくらいのデカさ、見るからに荒ぶる覇竜だった。
「失礼しましたっ!」
ボクらは急いで元来た道に引き返した。
あぶねっ、またあそこであーちゃんがはしゃぎだしたら大参事になっていたところだ。
「あれ、アカちゃんってゆーんだぉ(^q^)」
そーかい、そーかい。
どうせ、アカちゃんのいる所には行くなとばっちゃが言ってたんだろ?
あーちゃんは、方向音痴なのか?
それとも、キケン大好きなのか?
いや、単なるバカだなww
もー、コイツの言う方向には行かないぞ!!
ボクらは、無事にこの火山に別れを告げた。
振り返ると、頂上からは真っ黒な噴煙が空を覆っていた。
この一帯はまさにカオスだったな。
もー二度と来ないぞっ!
そうボクは誓った。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。