それいけ!ファンゴ君 シーズン4 (40)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしていた。
レディー・ガブをダンディー・ガブへと託したボクは、リノッチ探しを再開した。
しかし、この天空山の隅々まで探したが、とうとうリノッチを見付けることができなかった。
逃げ腰リノッチの事だから、危険な目に合ってるという心配は無さそうだけど・・・。
まさか、リノッチ・・・ボクを探すのを諦めて、砂原へ帰ってしまったのかな?
・・・薄情リノッチめっ。
ボクもリノッチを探すのを諦め、一匹トボトボと寂しく天空山を出発することにした。
しばらく歩いていると、ゴツゴツとした岩場へと辿り着いた。
入口付近では低い岩場の段差が続いている。
これ位なら、ボクにも登れそうだ。
うんしょっ、うんしょっ・・・。
なんだここはっ?
ある程度岩の階段を登ってみると、見渡す限り、細長い岩山がいくつもあちこちに突き出ている、まるで岩石でできた剣山のような場所だった。
ボクが岩ばかりの景色を眺めていると、突然、その剣山の一つの岩山が崩れ落ちていった。
なっ、なんだっ?
ここも足場が脆いのかっ?!
また一つ、また一つ・・・と次々に岩山が崩れていったかと思うと、ズズズっと何かとてつもなく大きいモノがそこいら中を這っているかのように見えた。
なんだ、アレはっ?
一体、何匹いるんだ?
すると、一際大きな岩山へその巨大な何かが巻き付きながら登っていくのが見えた。
あれはっ・・・?!
全部繋がっているんだ、あれで一匹なんだっ!
登り切ったその巨大なモンスターは、赤い目をして黒い舌をペロペロっと出している。
まさしくメガトン級の蛇の王者のようなモンスターだった。
うぽっ!
キングスネークっ!!
ボクが目を輝かせながらキングスネークを見ていると、そこへ背後から武器を構えた4人のハンター達がやってきた。
いや~、正直、いくらハンター4人とはいえ、キングスネーク相手に戦いを挑むのは無謀すぐると思うのですよ、ボクは・・・。
どれどれ、ここはカウチでもしながらハンター達の無様な姿を拝むことにしようか・・・って、ここにはカウチオヤツが何もないじゃまいかっ?!
口寂しい思いをしながらも、ボクは戦場と化した場所から少し離れた安全圏でペタリと腰を下ろし、観戦することにした。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。