それいけ!ファンゴ君 シーズン4 (14)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしている。
ひょんな事から、原因不明の病に侵されているゲネりんと一緒に探索を開始することになったボク。
ボクらは、時々休んだり、薬草等をゲネりんへ食べさせながら、ゆっくりと進んだ。
「あのさ、ゲネりん達っていつも、何匹かでツルんでるよね?君の仲間達はどこに行ったんだい?」
「あぁ、アイツらか・・・同年代の僕が言うのもなんだけど、アイツら・・・なってないんだよね、常識が」
君はボクかっ?!
こんなところで同志に会えるとはっ(涙
「あっ!わかるっ!最近の子達って、なんかアレな感じだよね?でも、大人達がアレな感じだから、子供達もアレな感じになってしまうのも分かるっていうか、なんかモニョるっていうか・・・」
「おっ!初めて意見が合うヤツに会ったよ!なんか嬉しいな・・・うっ」
「あぁっ、大丈夫かいっ?ボクの場合は、ママが厳しかったからボクもモン一倍マナーにはうるさい方でさ」
「ホント、ホント、常識が無いモンスターばかりだよ、最近は。大人がしっかりとした常識を持ってたら、もっとまともな世の中になってたかもな」
口うるさかったママにも、今では感謝してるよw
ドゴドゴーっ!
突然の地響きと共に地面から、とてつもなく大きな黄色い大蛇のようなモンスターが飛び出してきた。
「あっ、ガララアジャラだっ!気を付けろっ、アイツに締められたら終わりだぞっ!」
ガっ・・ガラガラっ?
体調不良のゲネりんと一緒に戦うには不利すぐるっ!
「はっ、早く逃げようっ!ゲネ・・りん?」
ゲネりんの方へ振り返ると、そこにはさっきまでのゲネりんとは違って、戦闘意欲満々の猛々しいゲネりんの姿があった。
「なんだろう・・・うぅっ・・・戦わずにいられないこの気持ち・・・うらぁーーーーーーーっ!!」
目にも止まらぬ速さで、ガラガラに向かっていくゲネりん。
さっきまでの病弱イメージがぶっ飛んだ光景が今、目の前で繰り広げられている。
しかし、いくらゲネりんが頑張っても、ゲネりんの何倍もの大きさのガラガラ相手じゃ分が悪すぐるぞ。
この戦いは、どうなるんだっ?
ボクらの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。