今そこにある脅威

ここは夜の砂原。
今日は、年に一度の砂原に生息するモンスター達の健康診断の日だ。
ハプルボッカ、ドスジャギィ、ボルボロスの3頭は、既に健康診断を終えて雑談をしていた。
ハ「はぁ~、また体重増えちゃった~」
ド「ドンマイ!」
ボ「私・・・二次検査が必要だって・・・」
ド「ドンマイ!」
ハ「え?どこか悪いの?」
ボ「んー、なんか頭が堅くなりすぎてるから、精密検査でハッキリしたら削らないとダメかもしれないって・・・」
ハ「なにそれっ、こわい!」
ド「こわっ!」
ボ「定期的にちゃんと自分で削らないとダメですよ!ってドクターに怒られちゃった」
と、そこへドスドスとイビルジョーが慌ててやってきた。
イ「はぁはぁ、もしかして終わっちゃった?」
ハ「まだやってるわよ」
ボ「どうしたの?目真っ赤にして、涎もダダ漏れじゃないっ?」
イ「はぁはぁ、健康診断に合わせてダイエットしようと思ってたら、極度の飢餓状態になっちゃった!」
ド「ドンマイ!」
イ「どーしよ、これ・・・絶対検査に引っ掛かるわよね?」
ハ「検査前に何か食べた方がよくない?」
ボ「うん、そーしなよ、蟻かなんか捕まえてこようか?」
イ「ううん、そんなんじゃ全然足りないわ・・・やばっ・・・なんか・・・あなた達が美味しそうなお肉に見えてきた・・・幻覚だわ!」
ハ「は、早く検診行ってきた方がいいわよ!」
ボ「そ、そうよ!早く行かないと終わっちゃうわよ!」
ド「そーそー!」
イ「どーしよー、検査の途中で先生にガブリ付いたら・・・怒られるわよね?」
ハ「そうなる前にチャッチャと終わらせなさいよ!!」
ド「そーそー!!」
イ「うん、じゃ行ってくる!みんな待っててね!」
イビルジョーは急いで検診へと向かった。
ハ「冗談じゃないわよ、あの子が戻ってくる前に帰るわよ!」
ボ「ほんと、マジで怖いから!」
ド「帰るー、俺帰るー!」
3頭は、すぐに解散した。
その後、イビルジョーが無事に検診を終えたかどうかは、誰も知らない。