火薬岩は砕けない

おびただしい量の溶岩が流れる火山。
ここに、一頭のウラガンキン亜種がいた。
私の身体は硬い。
特にこの顎は、世界最凶を誇る程の硬さだ。
生半可な攻撃では、この顎を砕くことは出来ないだろう。
しかし、私にはもう一つの秘密兵器がある。
それは・・・火薬岩だ!
ただの火薬岩ではない。
臭気を帯びた火薬岩だ!
ウラガンキン亜種は、尻尾から火薬岩をばら撒いてみせた。
中に臭気が充満しているのか、僅かな隙間から臭気が漏れ出している。
この臭気を浴びたハンターは、回復系アイテムが使用不可になるそうだ。
この臭気を纏いし火薬岩は、私の各種攻撃が当たると不本意にも爆発してしまうが、ハンター達の弱々しい攻撃ではなかなかに砕くことはできないだろう。
私は隙を見ては、ハンター達の華麗な立ち回りを阻止するべく、この火薬岩をわざとばら撒くのだ。
皆、臭気まみれになるがいい!
ガハハハハハっ!!
ボンっ!
突然、火薬岩が爆発した。
ガハハ・・・ハっっ?!
・・・・・・しまった!
時間経過でも爆発するのだった・・・。
しかも、今の爆発で不覚にも怯んでしまった!
火薬岩の爆発は、自身にも危機をもたらす諸刃の剣だった。