スピンオファンゴ君G

[バギィ編]
凍土のとある洞窟の中で、3匹のバギィがたむろをしていた。
A「俺、思い切って大佐に言ってみようと思うんだ」
B「何を?」
A「俺達の名前・・・バギィAとかバギィBとか識別名で呼ぶの止めて欲しいって」
B「別に今のままでもいいじゃん」
A「お前はいいさ、バギィビィーって何か聞こえがカッコイイし」
C「確かに今のままだと、村の男Aとかみたいでカッコ悪いな」
B「・・・・・・」
C「じゃ、なんて呼ばせんだよ」
A「うーん、自分達で名前を考えてみないか?」
C「いいね、それ!」
B「・・・・・・」
A「明日までみんな自分の名前、考えておけよ。その後、集合して大佐んとこに行こうぜ」
翌日、バギィ達は時間通りに待ち合わせをし、揃って大佐であるドスバギィの所へと赴いた。
A「大佐!おはようございます!」
B「おはようございます!」
C「おはようございます!」
大「うむ、おはよう」
A「・・・あのう、大佐っ!失礼を承知でお願い事があります!」
大「何用だ?」
A「・・・あのう、自分達をそれぞれ名前で呼んで頂けませんかっ!」
大「名前?識別名なら既にあるだろう」
A「あっ、いえっ、AとかBじゃなくて、自分らで考えたそれぞれの名前で呼んで頂けたらと思っております!」
大「お前達も同一の考えか?」
C「っサー!」
B「っサー!」
大「うむ、ではどんな名前を付けたのだ?」
A「はっ!自分は・・・ミカエリスであります!」
C「自分は、サトクリフであります!」
B「自分は・・・バギィZiiであります!」
A(えっ?!)
C(えっ?!)
大「・・・却下だ!」
A(しゅん)
B(しゅん)
C(しゅん)
大「では、私が最も男らしい名前を付けてやろう」
大佐は少し考え込んだ。
大「よし、バギィAはバギィ一郎、バギィBはバギィ二郎、バギィCはバギィ三郎だ!」
A(えーっ?!)
B(えーっ?!)
C(えーっ?!)
大「不服か?」
A「ノーサー!」
B「ノーサー!」
C「ノーサー!」
大「では、本日の巡回を開始せよ」
A「っサー!」
C「っサー!」
B「っサー!」
バギィ達は、凍土の巡回へと向かった。
C「・・・最悪じゃん」
A「くっそ!余計な事を言ってしまったか・・・」
B「・・・だから言ったのに(小声)」
A「大佐に呼ばれるのはしゃーないとして、あのままだと超絶カッコ悪いから、俺らで呼び合う時は、少しモジって呼ばね?」
B「何て?」
A「俺は・・・バギイチな、三郎はバギサンだ、二郎は・・・バギィジー・・・か」
B(やった!)
C「なんか、バギィジーだけズルくね?」
B「あざーっス♪」
A「くっそ!」
本日の巡回も異常無しっ!!