ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、一人旅をしている。
水没林を出発したボクは、やがて極寒の地へと辿り着いた。
ブルブルブルっ・・・なんか雪山の時よりも寒い気がするのは、気のせいか?
だがしかーしっ、ボクの毛皮はヒートテック仕様。
寒いのなんてへっちゃらだっ。
入口付近で、崖下を流れる川が見えた。
おぅっ!スゴイっ!!
なんだアレ、雪の塊が流れているぞっ?!
崖っぷちに近寄ると、崖下の僅かな陸地に一人の老人がいた。
あのジジィ、何やってんだ?
釣りでもしてんのか?
まぁいいやww
ボクはその入口から未知への第一歩を踏み入れた。
そこには、雪で覆われた木々、極寒に耐える蜂の巣や数匹の虫が飛び交うのが見られた。
こんな寒い所にも、ハチミツがあるんだな。
青プーさん、来ればよかったのにw
あっ、こんなに寒かったら冬眠してしまうかっww
目の前には2本の分かれ道。
さて、どっちから攻めるべきか・・・。
ボクは左から攻めることにした。
おっ?
ポポっP発見っ!
コイツら、こんな所にもいるんだな。
慣れ親しんだポポを見たボクは、つい懐かしくなってポポ達に近付いた。
すると、ズドーーーンっと白い塊が、後ろから勢いよくボクへとぶつかってきた。
イタタタタタっ・・・。
なんで雪の塊が転がっ・・・て・・・って、雪じゃないっ?!
そこには、白い毛で覆われた兎のようなモンスターが転がっていた。
なんだ?あのウチャギ??
青プーさんぐらいデカイぞ?!
初めて見るデカウチャギをマジマジと見ていると、ソイツは開口一番、
「げっ歯類、な・め・ん・な・っ!」
・・・は?
別にぺろぺろしてませんけど・・・。
デカウチャギは、腹を下に器用に雪面を滑り始めた。
そして、わざとボクの傍を何度もスイーっと通りながら、ボクへ威嚇してきた。
「げっ歯類、最っ強ーっ!!」
・・・で?
なんか面倒臭そうだな。
頭悪そうだし、関わらない方がよさそうだ。
ボクはデカウチャギを無視して歩こうとしたその瞬間、背後からデカウチャギのツルツルアタックをくらってしまった。
プギャーーーーっ!!
ボクは、目の前にある洞窟の中へとコロコロと勢いよく転がっていった。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。