ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしている。
ミスター・ジョーから無事に逃げ切ったボク達は、いつのまにか小高い丘に位置する植物がうっそうと生い茂る奥地へとやってきた。
オルタロスの巣があるのか、あちこちにオルタロスが群れをなしている。
「ハーっ･･･ハーっ、ミーはちょっとブレイクタイムするよ～」
走る度に、そのブヨブヨの横っ腹がブルンブルンって、弛んでる姿はまさに運動不足だろっw
メタポ垂れ耳、乙！ww
ボクらはしばしの休憩をとることにした。
すると、向こう側からオレンジ色のランポスのようなモンスターが3匹現れた。
「おっ？旨そうなお肉発見っ！」
「おっ？大きいお肉と小さいお肉発見っ！」
「おっ？もっさいお肉アーンド生意気そうなお肉発見っ！」
また色違いの面倒臭いやつらが現れたものだ。
こんなにトロい垂れ耳を連れてたら、逃げるのもやっつけるのも一苦労だぞ？
どーするボクっ？！
と、この場をどうしたものかとチラっと垂れ耳を見ると、垂れ耳の目が一瞬ギラっと輝くのをボクは見逃さなかった。
「ブフーっ！ミーだって、やる時はドゥーするんだよ～。フロギィごときエネミーではないのさ～」
意外や意外、やる気満々の垂れ耳は身体を一歩下げると、やや俊敏さには欠けるが、メタポ突進でフロギィ達を蹴散らした。
「くっそ、おぼえてろっ！」
「くっそ、次はないからなっ！」
「くっそ、親びんに言い付けてやるっ！」
お決まりの捨て台詞を吐き捨てると、フロBOY達は立ち去った。
ボクは垂れ耳を過小評価していたようだ。
「お前、なかなかやるな」
「イエース、ミー達は例え飛竜でもブレイブリーな種族なのさ～、バーット、イビルジョーだけはさすがにソーリーだけどね～」
何はともあれ、これは頼もしい仲間に恵まれたものだ。
と、安堵したのも束の間、フロBOY達は彼らのボスを連れて再び現れた。
「オ～ウ！ネクストはドスフロギィだね～」
「よしっ、親びんの方はお前に任せたっ！雑魚の方はボクがなんとかするっ！」
「なんだなんだ？お前ら、こんな生肉2匹に負けて帰ってきやがったのか？！」
「しょぼーん」
「しょぼーん」
「しょぼんぬ」
まずは、ボクらを見て余裕かましている親びんの回りにいる雑魚共目掛け、ボクは弾丸のようなタッコウをかました。
まずは1匹乙っ！
この初撃で残り2匹の雑魚は、ボクの攻撃を警戒すると、散り散りになり、親びんは1匹取り残される形となった。
親びんは任せたぞ、垂れ耳っ！
残る2匹をボクは、更なる鋼鉄の弾丸のごとく、猪突タッコウで華麗に沈めてやった。
残った親びんと垂れ耳の戦いを見守るボク。
苦戦している親びんは、喉元の袋をぷくーっと膨らませた。
なんかヤバいのが出てくるんじゃないのかっ？？
と思ったその瞬間、垂れ耳の一本角がその袋をプスっと貫いた。
すると、膨らんでいた袋がショボショボに縮みだした。
ショボショボフロッペ乙っ！
親びんとしての尊厳を失った親びんは、片足を引きずりながら倒れている雑魚共を見捨て、どこかへと立ち去っていった。
「やったな！」
「ハーっ、ハーっ、メニー・モアー・モウスト痩せた気がするよ～」
いや、何にも変わってないから安心しなよwww
ボクらの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。
