それいけ!ファンゴ君G (16)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしている。
垂れ耳のまさかの活躍で、フロッペ達をやっつけたボクらは、エリアの半分が水で埋まっている場所へとやってきた。
どうやら深い場所もあるが、浅くなっている箇所は隣りのエリアの川と繋がっているようだ。
深い所を覗いてみると、濁りがある為か底まではよく見えなかった。
すると、突然、川の中からザッバーンっと音を立てて、何かが飛び出してきた。
それは、紫色の身体をした頭の先に提灯のような物をぶらさげた、まさに提灯アンコウのようなモンスターだった。
コイツもデカい口だな。
あっ・・・ちょっとトラウマが・・・(汗
「ザッツ、チャナガブルだね~。水中にいる時はとってもデンジャーだけど、陸地では棘とかにビーケアホーさ~」
へー(棒)、所詮魚の仲間だろっ?
「ノンノンっ!ノーフィッシュで海竜種なんだよ~」
どう見ても魚じゃまいかっ?!
チャナフライにして食ってしまうぞw
そうこうしていると、チャナフライはジャギンっと鋭い音を立て、身体中の棘を逆立てたかと思うと、膨らませた身体でゴロゴロと転がってきた。
おわっと!
危ないじゃまいかっ!!
あの全身トゲトゲは、ソフティボディのボク達ではどうにもならないぞ。
いや、ボクらはまだ本気を出していないだけなのか・・・?
しかしながら、今回は華麗にヌルー推奨か?
ボクらは、浅瀬を通り抜け、川の向こう側へ行こうとした。
すると、後ろでカチっカチっと何かの音がしたかと思うと、ピカーっと何やら眩しい光が後ろから放たれた。
なんだ?
ボクが振り返ると、遠くでチャナフライの提灯に灯りが灯っていた。
まだ昼間だと言うのに、ライトアップ乙ですw
ボクらは、その場を後にした。
ボクらの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。