それいけ!ファンゴ君G (9)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしている。
ボクらは、黒牛子さんへの勝利を噛みしめながら、砂混じりの地面で少し暑い所へと逃げてきた。
「ふーっ、さすがにこの辺は暑いなっ」
「こっから先は、シュールに暑くて広い砂漠だぞ」
おっと、こんな所にもオルアントがいるんだな。
そこには数匹のオルアントが、落ちている実に群がっていた。
「ソイツらには関わらない方がいいぞ」
知ってるよ、孤島でエライ目に(ry
ボクらは、オルアントを避けるようにして歩いた。
すると、突然目の前に、真っ赤なデカいゴム毬のような物体が空から降ってきた。
おわっ?!
「あぁ、ソイツはラングロトラと言って、実にシュールじゃないヤツだっ」
丸めた身体を広げ、元の姿を現したランランは、全身真っ赤で、薄い甲羅を背負ったような、どこか爬虫類のような顔だった。
へー、変わったヤツがいるんだな。
マジマジとランランを見ていると、いきなり長い舌をシュっと出したかと思うと、その舌でボクを巻き付け、ランランの懐まで引っ張られてしまった。
プギャーっ!
「たつけてなうっ(震え声」
このボクをテレポートさせるとは・・・まるで升じゃないかっ?!
「ちょっと待ってろっ!」
リノッチは、ランランの後ろ側へ回ると、その背中へ強烈なタッコウを浴びせ、ランランがゴロゴロと転がった隙に、ボクはその舌から解放された。
舌で巻き付かれた時に、ランランのヨダレがボクの被毛へと絡みついた。
うぅぅぅ、水浴びか砂浴びがしたい・・・。
「この先の砂漠でシュールに砂浴びでもすればいいさっ」
「案内、オナシャス・・・」
ボクらは、ゴロゴロと転がり続けているランランを放置し、砂漠エリアへと向かった。
ボクらの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。