彩鳥混成合唱団

孤島の浅瀬の傍で、3匹のクルペッコが集まっていた。
「いい?みんな、いつも通り練習するわよ」
「はーい」
「はーい」
「せーのっ」
プーーーっ♪
ピーーーっ♪
ブピっ♪
「ちょっと、ちょっと、またアナタなの?ちゃんと練習してきてって言ったじゃない!」
「ごっ、ごめんなさいっ・・・」
「じゃぁ、最初から・・・せーのっ」
プーーーっ♪
ピーーーっ♪
ブプっ♪
「ストップ、ストップぅーーっ!ったく・・・じゃ、アナタだけでやってみて!せーのっ」
ブポっ♪
「もっと胸の奥から吐いて、もう一回!せーのっ」
ブモっ♪
「まだまだ!もっと奥から思い切り吐いて!せーのっ」
ブオーーーーーっ♪
え?
ちょっ・・・今のって・・・
どこからともなくイビルジョーがやってきた。
「呼んだ?」
「呼んでませんっ!」
「俺も練習に混ざろうか?(じゅるっ)」
「邪魔だからあっちに行っててくれる?」
クルペッコリーダーの殺気に、イビルジョーはスゴスゴと帰って行った。
「何をどう間違えたら、イビルジョーを呼ぶのよっ?!アナタ、そんなんじゃ、命いくつあっても足りないわよ!!さあ、もう一回!せーのっ」
ブピっ♪
「また最初に戻っちゃったじゃない!今日は出来るまで帰さないわよっ!いいわねっ?じゃ、もう一回!せーのっ」
ブプっ♪
クルペッコ合唱団の練習は夜更けまで続いた。