それいけ!ファンゴ君G (2)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしている。
ハチミツのある場所へと戻ってきたボクらは、青プーさんへ腹いっぱいにハチミツを食べさせた。
「ぽんぽん、いっぱーい♪」
よかったなw
さて、探検の続きへ出掛けることにするか。
ボクらは来た道を戻り、また川下へ向かって歩いて行った。
途中、岩壁に阻まれた浅瀬の所で、黄色いモコモコしたたてがみのヤツに遭遇した。
「あっ!お前!!この前、俺の魚を横取りしたヤツだな?」
え?
何っ?青プーさん、ハチミツだけじゃなくて魚も食うのか?
「おさかなすきー♪でも、ハチミツのほうがもっとすきー♪」
「おっ?なんか美味そうなの連れてるじゃないか」
ちょっ・・・、涎垂らしながらボクを見るなっ!
ここは、青プーさんの本気とやらを見せてもらおうじゃないかっ。
「おいっ、青プー!あのモコモコイエローをやっつけるんだっ!!」
「ぼくのハチミツはだれにもあげないよー♪」
ボクはハチミツではないのだがな・・・。
ボク目掛けて飛び掛かろうとしたモコモコイエローに、青プーさんの強烈な右フックが炸裂した。
すると、モコモコのたてがみの一部がポロポロと剥がれ落ちた。
「ってー!何すんだテメーっ!!魚の次は猪も横取りかっ?!」
「ロアルくんのおさかなとってないもん♪ぼくはぼくのおさかなをたべただけだもんっ♪」
両者とも譲らず、取っ組み合いの状態でゴロゴロと転がっていく。
なんかアレだな・・・低次元レベルの喧嘩w
長く続く戦いも、青プーさんの鋭い爪で、モコモコイエローのトサカは砕け、モコモコの部分もすっかりボロボロになって、青プーさんの勝利は目前だった。
「ちっ・・・次、横取りしたらタダじゃ済まさないからなっ!!」
捨て台詞を吐きながら、モコモコイエローは足を引きずりながら海の方へと帰って行った。
「やったな!青プー!!」
「おなかすいたー♪おさかなたべたーい♪」
え?
さっき腹いっぱいって言ってなかったか?
食った分、全部カロリー消費したのかよっ?!
「このおくに、おさかないっぱいいるんだよー♪」
ったく、しょうがないにゃぁ。
ボクらは、海へと向かって歩き出した。
ボクらの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。