草食種 ケルビの生態報告

みなさん こんにちは。
東シュレイド共和国 古龍観測所
臨時研究員 生態学者 MaryDarcです。
記念すべき第一回目の生態報告対象モンスターは
私たちの猟団名「天をつらぬくケルビ角」にも記載されている「ケルビ」です。
ケルビは偶蹄目ケルビ科に属し、この世界の中で数少ない「雌雄」の判別できる生き物です。
長い角を携え少し黄色みがかった個体が雄で、垂れた耳で灰色の個体が雌と判明しています。
密林や樹海など比較的温暖な場所から、沼地、はたまた雪山などの気温の低い場所でも
観測でき、幅広い地域に生息、
主に集団で行動し、昼は外で草などを食べ、夜は洞窟などで休むようです。
危害を加えられた雄のケルビは角を振り回して攻撃してくることもありますが
普段は温厚でおとなしく警戒心が強い為、素材集めのために近づくと軽やかなステップで
かわされイラっとしたハンターも多いのではないでしょうか。
ケルビの肉は歯ごたえがあり大変美味で
その中でも稀に取れる「ホワイトレバー」はとろっとした食感で人気。
そのため家畜として飼われている地域もあるようです。
皮は防寒具や鎧のつなぎ目に使用され新米ハンターの必要素材となるだけでなく
雄から取れる角は、いにしえの秘薬の調合素材になり
細かく砕いて煎じると腹痛薬にもなるため
ハンター達の狩猟生活のみならず、住人達にもなくてはならない存在なのです。
ときにケルビ達の求愛行動も見られますが
「狩るか狩られるか」の弱肉強食の世界で
愛ある行動を見せてくれるケルビ達が、
私たちハンターに狩りで忘れがちな「愛」や「絆」を
思い出させてくれているのかも知れませんね。
私たち猟団も強い「絆」で「愛」ある狩猟に努めたいと思います。
ケルビは人畜無害な生き物です。
狩猟規則を守って
乱獲しないように十分注意しましょう。