鳥竜種 イャンクックの生態報告

こんにちは。
東シュレイド共和国 古龍観測所
臨時研究員 生態学者 MaryDarcです。
今回生態報告させて頂くモンスターは
男女問わず人気が高く、狩人の間では先生と慕われる「イャンクック」です。
竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目 耳鳥竜上科 クック科に属し、
密林や森丘など温かい地域に生息。
これはエサとなる釣りミミズが多く取れるためと思われます。
その名前の由来は英語で「耳」を意味する「イヤー」をもじった「イャン」と
雄鶏(おんどり)を意味する「クック」が合わさったものと言われ
名前の示す通り頭の上に聴覚が発達した扇状の大きな耳と上アゴにかぶさった
しゃくれた巨大なクチバシが特徴。
イャンクックは そのクチバシを使い地中にいる昆虫や釣りミミズを
土ごとすくい上げ食べます。
またハチミツも好んで食べ、食べる際 巣の周りで暴れるため
ハチミツの採取ポイントに怪鳥の鱗が落ちていることも。
イャンクックはその体を小さな虫だけで維持するため、個体ごとに縄張りを持って分けており
年に一度、雄同士が集団で争って縄張りを決めたり、
主食である釣りミミズが大発生すると一緒に大繁殖する傾向にあるので
ギルドからハンターにイャンクックの連続討伐が依頼されることもあります。
さて、このイャンクック。
なぜ「先生」と呼ばれるのでしょうか。
これは狩猟生活において必要な「狩りの基本」を教えてくれる存在だという事に他なりません。
ドスランポス、ドスファンゴと乗り越えた新米ハンターにとって
まず狩りの厳しさを教えてくれるのが「イャンクック」なのです。
飛行能力を持つ者に対してのペイントボールの必要性、使い方、
これから先 戦うであろう飛竜種他、立ちはだかる壁、リオレウスを彷彿とさせる攻撃方法、
狩猟において必要なモンスター個々の、「パターンを読む」ということを
言葉はなくとも肌で感じさせ、実戦で教えてくれるのです。
素材集めや試し斬りに来たベテランハンターにでさえ、
「またかよ」と思わせるしつこい連続回転をみせる
クック先生は、狩猟の学問にも王道なしと教えてくれるまさに
「先生」の名に相応しいモンスターではないでしょうか。