五色歌陣

「なぁ、俺らバンド組まないか?」
突然、そう言いだしたナルガクルガに、ナルガクルガ亜種は驚いた。
「バンドって・・・お前、本気か?」
「あぁ、本気さ。俺達だったら結構イケるんじゃないか?」
ナルガクルガは本気だった。
「まぁ、お前、歌上手いもんな」
「お前だってベース弾けんだろ?」
「ま、まぁちょっとかじったぐらいだけどな」
「となると、後はギターとドラムか・・・」
「ギター弾けるヤツ知ってっけど?」
「マジ?」
「ベリオロスとベリオロス亜種さ」
「・・・ヴィジュアル的にも問題ないな」
「だろ?あいつら結構モテんぞ?」
「あと一匹・・・ドラムできるヤツか」
「わりぃ、ドラムできるヤツは知らねぇわ」
「・・・募集するか」
ナルガクルガは、たまり場としている場所の入口に看板を立てた。
—————————————-
◆バンドメンバー急募◆
ドラムできる方
ヴィジュアル的に自信ある方(重要!!)
—————————————–
翌日、たまり場は応募者で殺到した。
思っていたよりも応募者が多かったので、ナルガクルガ達4匹は、まずは書類選考をすることにした。
「ウラガンキン?ダメダメ、この面構えのどこに自信あんだよ?」
「あー、ボルボロスもキテるわー」
「ドボルベルクとか・・・ウケるんですけど」
「ハプルボッカとか無いわー」
「なんかアレだな?みんな、募集条件見てねえのか?」
「・・・・・・なんだコイツ?」
「どれ?」
「おっ!これはっ!スッピンでもイケんじゃね?」
「この写真・・・キテるなぁ」
後日、面接を終えたブラキディオスが正式メンバーへと迎え入れられた。