牙獣種 ラージャンの生態報告

こんにちは。
東シュレイド共和国 古龍観測所
臨時研究員 生態学者 MaryDarcです。
今回報告させて頂くのはこの世界きっての暴れん坊「ラージャン」です。
「超攻撃的生物」と称される彼等は遭遇して生き延びた者が少ない為に
「黒かった」「金色だった」「輝く翼で空を飛んでいた」等、
その目撃情報が一定せず交錯し
一時期は分類不能な生物として古龍を担当する研究者が調査を行ってきましたが
現在は情報が整理され、攻撃的な特徴を持つ牙獣種として位置づけられています。
火山や、渓谷、雪山など過酷な環境に生息。
怒りにより黒く覆われた毛から金色の毛へとその容姿も変貌する。
これはラージャンが古龍種 幻獣「キリン」の角を好んで食べることから
体に蓄積された電気を放出する為と思われます。
雪山に現れるキリンを求め、雪山に現れるラージャンは
キリンを食べることにより電気を蓄積し、「キリンの蒼角」が食べられるくらい育つと大人として認められるようです。
稀に興奮状態のラージャンをさらに超越した極めて凶暴な個体が存在していますが
ラージャン自体無理をしているため このような個体は寿命も短いようです。
その圧倒的パワーとその暴れっぷり恐れられるラージャン。
現在生息する地域から違う環境に適したラージャンの「亜種」なるモノが存在したならば・・・
考えただけで恐ろしいかぎりです。