モンスター生息域推測から見る地図に載っていない主要地の考察~ケイコク!ラージャン編~

ちょうど一年前、砂漠の調査に出掛け初日の到着早々。
ディアブロスの突き上げをくらって数時間 気を失いようやく目覚めた矢先
ガレオスのタックルを受けた私はティガレックスの前へ転がり、足をかまれ 
命からがらアイルーの住処に逃げのびました。
こんにちは。
ドンドルマでの長期入院から帰ってきた東シュレイド共和国 生態学者 MaryDarcです。
近年、高地や潮島など新しい狩猟地が解禁となり春にはさらに新たな狩猟地が解放されると聞きました。
入院中、春に解放されると聞いた噂の極海のモンスター達の生態へ迫れることに胸躍らせながら
さまざまな資料に目を通していると、ある日あることに気付きました。
クエスト出発時に所属ギルドから支給される地図はその狩猟地の地図でしかあらず、
世に出回っている世界地図には先で話した高地や潮島はもちろん、長年のハンターには馴染み深い塔の所在地までもがきちんと記されていないのです。
クエスト目的地には所属ギルドの気球でベースキャンプまで送迎され、
モンスターの狩猟や捕獲を目的とするハンターにはその所在地など知る必要もありません。
しかしながらたまには狩猟を離れて今一度世界地図を広げ、地の理を知り、次の狩猟の場で地の利に活かしてみるのも面白いのではないでしょうか。
そこで、「現段階」で判明しているモンスターの目撃情報から、そのモンスターの生息域、行動範囲を推測し
そこからさらに塔や高地等、主要地を考察してみたいと思います。
さて、第一弾はラージャンの行動から渓谷の所在地を探ってみましょう。
今回 渓谷を探るにあたりラージャンを選んだ理由は渓谷で目撃されるベルキュロスやパリアプリアは渓谷特有であり推測しづらいことや、
リオレウスやリオレイアに至ってはその行動範囲が広い為 今回の推察からは除外させていただきました。
まずはラージャンが目撃されてるエリアから調べてみましょう。
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火山地帯に現れるラージャンはキリンの蒼角を食するため雪山にも現れます。ではこのエリアを繋いでみます。
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ラージャンの生息域は「現段階」でこのエリアと考えられます。ゴルドラ地方を避け、ドンドルマ方面や北東方面を通って雪山へ向かう可能性もありますが
現段階ではその方面を通る理由も目撃情報もないことからラージャンの行動はキリン捕食だけを目的とし最短ルートを通ると考えます。
ここでもう一度地図を確認してみます。
59.8:800:632:0:0:3:center:1:1::0:
もともと渓谷はゴルドラ地方にあると考えられてきました。
山々に囲まれ、火山に生息するラージャンがキリン捕食の為に通るルート。
なおかつ平原や草原での目撃情報は今のところないので
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現時点での渓谷の所在地はこの辺りと考えます。
時が過ぎればまた新しい事が明らかになるでしょう。
これから先、各ギルドから公式の地図が配布されるかもしれません。
それまでたくさん想像をふくらませてみましょう。
※これはあくまで推測であり公式ではありませんのでご了承ください。

モンスターハンターMH 世界地図

54.2:800:632:0:0:MHFmap:center:1:1::0:
※最新版はMH空想世界地図(MaryDarc版)をご覧ください。
              
                                                       
               

グークの鍋奉行

私はグークです。
最近、私がもらうご飯は薬草ばかりです。
薬草だけだと足りないので、いつもお腹をすかせています。
他のグーク達にはこんがり肉をあげているのに、どうして私には薬草だけなのか世話焼き猫さんに聞いてみました。
猫さんは、たぶん私が少しぽっちゃり体型になってきたから、ダイエットとして薬草にしたんじゃないかなと言いました。
私の健康を考えていただなんて、私の事が嫌いになった訳じゃなかったんだと実感しました。
それでもお腹は空きますが、ダイエットの為に我慢しようと思います。
ところが、最近、グーク鍋が流行っていると、他のグーク達がおしゃべりしているのを聞きました。
えっ?!
グーク鍋?
もしかして・・・
ハンターさん・・・
私の事が嫌いになって、鍋にして食べてしまおうと・・・
私を美味しく食べる為にわざとぽっちゃり体型にして、もう十分だからご飯を変えたのでしょうか?
うぅぅぅぅっ・・・
嫌だ、嫌だぁーーーっ!!
トテテテテ、ドテっ。
「ピッ(痛っ)」
うぅぅぅぅっ・・・
私は転んだまま泣き続けました。
そうしてると、ハンターさんがガーデンにやってきました。
何やら猫さんに話掛けて鍋の用意をしています。
とうとう、食べられてしまうんだ・・・。
・・・最後くらい、ハンターさんの喜ぶ顔が見られたら私は何も思い残す事はありません。
私が鍋に入る決心をした頃、ハンターさんは鍋の中に具を入れると蓋をして、私をその蓋の上にそっと乗せました。
あれっ?
ハンターさんはニコニコと笑顔で私を見ています。
どうやら鍋の具にならずに済んだようです。
ホッとしたと同時に、やっぱりハンターさんは私の事が嫌いになったんじゃなかったんだと嬉しくなりました。
嬉しいなぁ、嬉しいなぁ。
すると、なんだか足元が段々と熱くなってきました。
あっ、熱いっ、熱いよぉっ!!
私が蓋の上で足をバタバタさせていると、ハンターさんは笑顔で私をそっと降ろしてくれました。
やっぱりハンターさんは優しいんだと思いました。
ところが、地面に足を降ろすと、足の裏がなんだかヒリヒリして火傷のようにとても痛くなりました。
慌てて猫さんが、私の足の手当をしてくれました。
きっとハンターさんは私を心配してくれてるでしょう。
チラッと振り返ってみました。
ハンターさんは、鍋の中の物を大喜びで取り出すと、そのままガーデンから出て行きました。

新モンス狩猟しての感想

こんにちは、Toshiyaです。
F5の目玉と思われるオディバに行ってまいりました。
ちまたでは良モンス、良モンスと叫ばれておりますが、
これから始められる方も居ると思うので、誤解ないように言うと「そんなことは無いです。」
岩が無ければ良い線いったかもしれませんが、台無しにしてます( ´ー`)フゥー...
ルコと同じですが、ストレスだけが蓄積するモンスです。
キャラの居る場所に対して何かが起こる。というのは、そもそも良い攻撃方法とは個人的に感じません。
(落雷(高地)、岩等等)その要素はある一定の方向であったりランダムであるべきかと思います)
よく「本家だって変になってきてるじゃん、ブラキだって変な物が。」と言われますが、
キャラの移動を制限し立ち回りに工夫させる考え方とキャラの居る位置に物飛ばす考え方では、
いや、それ以上は言いません。本家信者の一言で片づけられてしまいますしね(笑)
懸念した、みなもとありきの調整が始まったなと感じました。
まぁ、「みなもと無くても倒せるけど?下手くそ乙。」と言われるのが今のFの全てですが(笑)
というわけで、討伐の証と撃退の証が無駄に実装されたので、
ユーザーはまた、素材ではなく紙集めを頑張るんだと思います。自分は集めませんが。
グークは5匹も飼育可能になりました。
話になりません( ´ー`)フゥー...
三匹くらいでちょうど良かったと思います。
「何言ってんの?3匹でいい奴は三匹まで飼えばいいじゃん。5匹飼いたい奴が飼う仕様だよ。
 5匹までとなって選択枝が増えただけでしょ? 変な言いがかりやめろks」
と言われるかもしれませんが、違うそうじゃない。ゲームやバランスってそうじゃないんですわ(笑)
まぁこの運営はゲーム作ってる訳じゃないですからね。
「今週は、60回位連戦してオディバの武具作って遊び倒そうと思います(^^)」
とか言う人とは根本的に”楽しんで遊ぶ”感覚が自分は違いますね(汗)
グーク鍋は楽しかったです(^^)
でも、上位素材の救済になってないのが残念でした。

F5体験

こんにちわ。
昨日は平日ですが、なんとなくアプデの様子を見にメゼポルタに赴いてしまったJUBIAです。
グーク鍋、楽しい(´∇`*o)
4匹グークがいるのに、いつも決まったグークが鍋奉行するのは、なつき度?か何かなのかな?
古龍種の上翼をもらおうとしたら、翼自体が少ないじゃないかっ?!
おうふ( ´Д⊂
オディバレッタも装着してみると、女性はカワイイですね。
しかしながら、弓使いじゃない私には無用だったようです。
連射・・・( ´Д⊂
そして目玉?のオディバトラス行って来ました。
討伐用の剛種クエって、最初からHC専用なんですね。
ノーマル剛種に行くには撃退のみ?
どうせなら剥ぎ剥ぎしたいので、みなもとを決めてHC剛種の方に初見で団員様と2人で行って来ました。
また岩かよっ( ̄□ ̄#)
砂漠だし、オディバ自体の生態としても砂ウェーブや砂プリンは良いとして、岩(砂の塊って事?)がまたもやウザイです。
ガンナーで行きましたが(秘伝でも覇種防具でも何でも無い通常防具)、みなもとのおかげか前半はダメも少なかったですが、後半尻尾振りでの砂飛ばし的な攻撃が、満タンのHPが1/3ぐらいまでに減る減る。
色んな追撃が重なって1乙しましたが、無事20分かけて討伐できました。
岩が無ければ、アカム的な良モンスなのになぁと思いました。

響き渡るは静寂 7

あれから数週間が経ち、メイがディモを引き連れて再びこの沼地へとやって来た。
目的はもちろんキノコ採取だった。
呑気に採取しているメイとは打って変わって、ディモは相変わらず辺りを警戒している。
思う存分な収穫だったのか、メイが立ち上がり、そろそろ帰ろうかとディモへ言ったその時、遠くからノノがこちらにやってくるのが見えた。
「あらっ?無事に生まれたのね?良かった。」
メイは嬉しそうに微笑んで言った。
メイは、初めてノノと対面し、手当している時にノノがお腹に子を宿しているのを気付いていた。
ノノとディモの一戦の後、ディモにもそれを説明し、ディモにもしぶしぶ納得してもらったのだった。
ノノは、まだ足元もおぼつかない子供達を引き連れていた。
子供達は、キャンキャンと嬉しそうに吠えながらじゃれ合っている。
ノノは、メイ達とは一定の距離を保ちつつも、こちらを見つめていたが、しばらくすると、元来た道へと戻って行った。
まだ小さな子供達は、遅れまいと母であるノノの後ろを一生懸命に追って行く。
それ以来、この沼地でノノと子供達の姿を見掛ける事は二度と無かった。

響き渡るは静寂 6

メイは今日、ディモと一緒に採取に来ていたのだった。
ところが、メイはふと忘れ物がある事にに気付き、ベースキャンプへと戻っていた。
この辺りとベースキャンプの間には、大型のモンスターが出ない事から、ディモはこの辺りでメイが戻ってくるのを待っていたのだった。
戻ってきたメイは、ディモとノノが戦っていて、しかも、遠くからでもよく目立つノノの前脚に巻かれた赤いハンカチに気付いて、急いで走って来た。
「ハァハァ、待ってディモ!そのノノは・・・ハァハァ・・・」
息切らしながら何かを言おうとしているメイにディモは言った。
「やはりあの時の片割れだったんだな、お前が手当してやったノノって」
「ハァハァ、そ、そうなの、ハァハァ、とにかくそのノノは殺してはダメ!!」
「そんな事言ったって、肝心のコイツは襲ってくる気満々だぞ?!とにかくコイツは今ここで殺らないとダメなんだ!」
そう言ってディモはメイに構わずノノに斬りかかる。
一方ノノは、メイの姿を見付けると、赤く染まった体毛が元の色に戻り、ディモの攻撃を交わしつつも、ちらちらと敵意を感じさせない眼差しでメイを気にしているようだった。
ノノは何故かメイを目の前にすると、再び迷いが生じるのか何なのかは分からないが戦意が消失してしまうようだった。
「違うのっ!いいから止めて!!今度は私の言う事を聞いて、お願いっ!ディモっ!!!」
メイは肺が張り裂けそうになるぐらい大きく叫んだ。
いつもは、ディモに話を途中で遮られても怒るどころか、笑って許してくれる優しいメイ。
今までこんなに強く物言いをすることなどは無かった。
さっきからこちらの一方的な攻撃を回避し続けるだけで、全く攻撃して来ないノノに対し、ディモもやる気が失せたのか、剣をグサッと地面に差し、その手を止めた。
「・・・一体何なんだ?お前もコイツも・・・」
ノノは、メイとディモを交互に見つめ、最後にじっとメイを見つめると、その場を去って行った。
巣に戻ったノノは、あの憎きハンターを目の前にしながら、自分の不甲斐無さにイライラを隠せないでいた。
何故かは分からないが、このハンカチの女のせいで復讐心が乱されることに気付いたノノは、前脚に巻かれているこのハンカチを食い千切ってやろうと、乱暴にハンカチへと噛み付くのだった。
ハンカチがボロボロになった頃、ノノはふと何か異変を感じ取った。

響き渡るは静寂 5

数日後、まるで日課のように沼地のあちらこちらをただ一つの匂いを求めて徘徊するノノ。
毒沼が溢れる辺りに来ると、今まで追い求めていたあの憎きハンターの匂いがしてきた。
意識を鼻に集中させ、その匂いを辿って行くとまぎれもしないあのハンターの姿が見えてきた。
「ウウウウッ」
白い牙を剥き出しに、ノノは唸らずにはいられなかった。
そのハンターはディモだった。
色々な気配、音、匂い、五感をフルに使ってディモは辺りを警戒していた。
狩りの時はいつも4人で行っていたが、今回のディモは一人だった。
茂みが少ないその場所では体勢を低くしても意味は無いのだが、ノノは背を低くしながらディモへとゆっくり近づいて行った。
普通に突っ立っているような時なら察知できないが、ほんの僅かな異変でもあればと警戒していたディモは、何かが近づいてくるような気配を感じ取って、後ろを振り向いた。
そこには、まさに獲物を狩ろうとしているノノの姿があった。
いつもはカムとノノのツガイで行動しているはずだが、そこにはノノの姿しか見受けられない。
「・・・という事は・・・やはりあの時の?!」
ある程度は懸念していたディモだった。
カムを殺られ、残されたノノはきっとディモ達を恨んでいるに違いない。
この一帯に足を運ぶ関係の無い人達はおろか、メイに何かあったらと思うと、ディモはノノを殺るしかないと決意し、背中からその大きな剣を降ろして両手に構えた。
ノノは大きく咆哮すると、体毛を赤く染め、敵意丸出しのディモへ向かって、大地を脚で思い切り蹴って飛び掛かっていった。
ノノの初撃を大剣でガードしたディモは、すぐ様ノノへと向きを直す。
あと一歩というところでディモにガードされたその瞬間、ディモからあの女の匂いがした。
やはり知り合いだったのか?
あの時殺っていれば・・・
後悔しても遅い。
今は目の前のこの男に集中しなければ。
ノノは新たな決意をしたように、ディモに向かって激しく唸る。
今度はディモからの重い一撃がノノを襲う。
ヒラリとノノはその刃を交わし、ディモの後ろ側へと跳躍し、すぐにまたディモに向かって飛び掛かった。
剣が重すぎるせいか、態勢を直すのが一瞬遅れたディモは、左肩へと浅いが傷を負ってしまった。
「・・・っ!!」
気を取り直し、ノノへと斬りかかるディモ。
とその時、
「待って!!」
メイが現れた。

響き渡るは静寂 4

「よぉっ、メイいるか?」
男は勢いよくドアを開けて入って来た。
「ちょっと、まだ診療時間中よ?静かに入って来てって何度言ったら・・・」
女は村で医者をしていた。
「あぁ、スマンスマン、でも誰も患者いねぇじゃねぇか」
男は背中に携えた大きな剣を取り外し、椅子に腰掛けた。
「これ見ろよ、注文していた剣がやっと出来たんだ」
そう言うと男は、手にした大剣を眺めた。
薄いグレーの装飾毛が施されている立派な剣だった。
「私はそういうのは興味が無いって何度言ったら・・・」
「はいはい、メイは殺生とは一切関わりのない女医様ですからねぇ」
「ディモったら・・・」
メイは、タンポポの葉で作った自家製の熱い茶をディモへと淹れた。
「熱っ、そして苦っ」
「タンポポの葉はね、利尿作用があってむくみにも良いし、血液の循環にも・・・」
「はいはい、要するに体に良いんですね?女医様っ」
「もう、ディモったら・・・」
ディモというこの男、メイの恋人だった。
「あっ、そうだ、この間ね、ゲキレツ毒テングを取りに沼地へ行ったの」
メイは、調合法によっては妙薬となるゲキレツ毒テングを取りに沼地へと採取に行き、そこで出会ったノノの事をディモへ話した。
「お前、物好きだなぁ・・・て言うか、危ねぇじゃねぇか!!採取に行く時は一緒に行ってやるって何度言えば・・・」
メイはプッと吹き出した。
「私の口癖、移っちゃったのね」
ハッと気付いたディモはメイと2人大笑いした。
「生物というのはね、意外とこちらの思っている事や考えている事を察知できるものなのよ。だから敵意が無い事を伝えられたら・・・」
「メイ」
急に真剣な顔に戻ったディモは、メイの話を途中で遮った。
「世の中、そんな甘いモンじゃねぇんだ。ホント、何が出てくるか分かんねぇから、キノコ採りに行く時は必ず俺に声掛けてくれ」
「だから、ただのキノコじゃないって何度言ったら・・・」
ディモの真剣な顔は変わらなかった。
「う、うん、分かったわ」

響き渡るは静寂 3

この日もノノは、沼地のあちらこちらを例の匂いを探し歩いていた。
しばらく歩いていると、この前脚に巻き付いている赤いハンカチの女の匂いが微かにした。
匂いを辿りながら走って行くと、遠くに女の姿が見えた。
ノノはゆっくりと足を止めた。
女は一人だった。
こちらに無防備な背中を向け、しゃがんで何かをしているようだった。
もしあの男がこの女の知り合いだったら・・・
直接あの男に復讐するよりも、この女を殺った方が・・・
でもこの女があの男の知り合いじゃなかったら・・・
たまたま匂いが付いたとかだったら・・・
色々と考えが過ぎるが、違ったら違ったでも構わない。
もしこの女があの男の知り合いだったら、それはそれで大事なモノを殺される側の気持ちも分かるだろう。
ノノは決心した。
女に気付かれないよう、体勢を低くし、ゆっくりと女へと近づいて行く。
「ふんふんふん~♪」
気楽にも鼻歌混じりにゲキレツ毒テングを採取していたメイは、思ったより大量に採れたので、新しい袋を出そうと鞄を開けた。
その時、鞄から小瓶が落ちてコロコロと転がっていった。
「あっ」
小瓶を拾おうとしゃがんだまま後ろを振り向くと、そう遠くない場所にノノの姿が見えた。
「あらっ?」
前脚にボロボロではあるが、赤いハンカチがしっかりと巻かれたままだった。
メイはゆっくりと立ち上がった。
ノノも低くしていた姿勢も今では無意味と思ったのか、すくっと元の姿勢に戻した。
「そのハンカチ、とっくに食い千切られたのかと思ったら、しっかり残っていたのね」
メイは笑顔でノノに言った。
またもやその理解不能な表情に、決心したはずだったノノは少し躊躇した。
怯えてくれたり、敵意を剥き出しにしてくれれば、何も考えずに女を襲う事ができた。
しかし、その表情には襲ってはいけない何かを感じさせた。
「もう傷は大丈夫?ちょっとした切り傷でもばい菌が入ったら大変だからね」
メイは変わらぬ笑顔をノノに向けた。
ノノは女が何を言っているのか分かるはずもないが、ただその表情からはこちらに危害を加えるような事は無いと実感できた。
だからと言って馴れ合う気などさらさらも無い。
決心に再び迷いが生じたところで、女を襲う気力も失せたノノは、プイっと後ろを向きその場を立ち去った。
ノノの後ろ姿を見送りながらメイは言った。
「お大事に」