それいけ!ファンゴ君(17)

ボクは、偉大なるドスファンゴになる事を夢見て、二人旅をしている。
ボクらは洞窟へと足を踏み入れた。
そこにはアプケロスの群れがいた。
「ばっちゃぁ~~~っ(^q^)」
あーちゃんがテケテケと走り出す。
ふーっ、ばーちゃんここだったのか。
これでやっとボクの冒険譚を再開できる。
ボクはゆっくりとあーちゃん達の元へ歩いた。
「おやおや、坊やを連れて来てくれてありがとうねぇ」
・・・ババァ。
「あのー、この子・・・女の子ですよ?」
「おやおや、そうだったのかい?」
「あーちゃんってなまえつけてくれたんだぉ(^q^)」
「おやおや、おーちゃんかい、いい名前だねぇ」
あぁ、このババァにこの孫あり。
確かにDNAを受け継いでいるなw
「いやねぇ、数日前にここから2つ前のところではぐれてしまってねぇ」
え?
今何と?
「えーと、・・・この砂漠ではぐれたんですか?」
「そーだぉ(^q^)」
おぃおぃおぃ、おまえいたの火山だろ?
砂漠から火山までこんな子が一人旅してたってか?
嘘だろ、おぃっ!
実はスゲー才能に満ち溢れた神童だったのか?
まぁいい、これでやっと本来のボク一人旅に戻れるんだ。
「それじゃ、ボクは行きますんでっ」
「ばいばぁ~い(^q^)」
「おやおや、本当にありがとうねぇ」
ボクはあーちゃん達に別れを告げ、洞窟を出た。
さぁ、ここからが本番だっ!
あっ、お礼貰うの忘れてたっ。
・・・まぁいっか。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
あれっ?
何か、目と鼻から変な汁出てきたっ!
泣いてなんていないぞっ。
黄砂で、アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が発症しただけなんだっ!!
ズドドドドドドーーーっ!

なんだ?
ヒレが見えないから、さっきの砂の魚じゃないな。
ボクは変な汁を拭った。
ギッシャァーーーーっ!!
ソレは砂の中から姿を現した。
なんだよ、黒牛かよっ。
立派な角生やしやがって、調子乗んなよっ!
・・・アイツも脚長いな。
それじゃ、例の作戦でいくかっ。
「いいかっ、あーちゃ・・・」
あっ。
・・・そっか、もうボクだけなんだ。
くっそー、こーなったら・・・。
ボクはありったけの力を振り絞り、突進した。
そう、ボクは止まることなくこのエリアを突き抜けた。
だって、前がかすんでよく見えなかったから仕方ないだろっ。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。