グークの恩返し

私はグークです。
今日、私が落ち込んでいると、世話焼き猫さんがエプロンのポッケからマタタビを1つ取り出して、私にくれました。
ありがとう猫さん。
でも、私はマタタビを食べられません。
このマタタビをどうしようか考えました。
いつも私に優しくしてくれる猫さんへの恩返しに、このマタタビを植えてマタタビがいっぱい増えたらそれを猫さんへあげようと思いました。
猫さんが見ていない隙に、ガーデンの隅っこへマタタビを埋めました。
早く大きくなるといいな。
それからしばらく経って、また私が落ち込んでいると、猫さんがエプロンのポッケからマタタビを1つ取り出して私にくれました。
ありがとう猫さん。
あれ?
前にも猫さんからマタタビをもらったような気がするのですが、そのマタタビをどこにやったのでしょうか?
うーん、うーん。
しばらく歩きながら考えました。
でも、いくら思い出そうとしてもすっかり忘れたようで、思い出す事は出来ませんでした。
それよりも、今もらったこのマタタビをどうしようかと考えました。
いつも私に優しくしてくれる猫さんへの恩返しに、このマタタビを植えてマタタビがいっぱい増えたらそれを猫さんへあげようと思いました。
猫さんが見ていない隙に、ガーデンの隅っこへマタタビを埋めようとしました。
あれ?
そこには何かが埋まってました。
よく見ると、干からびたマタタビが1つありました。
そうだった、前も今と同じように埋めたんだったと、ようやく思い出しました。
この辺りは雨が当たらないから、マタタビが干からびてしまったんでしょうか。
それなら今度は、池の近くに埋める事にしました。
ここなら水分もあるから大丈夫でしょう。
早く大きくなるといいな。
それからしばらくすると、ガーデンの大工事が始まりました。
どうやら私達の施設を改装をするようです。
あれ?
何か大事な事を忘れてる気がするのですが・・・。
うーん、うーん。
しばらく歩きながら考えました。
でも、いくら思い出そうとしてもすっかり忘れたようで、思い出す事は出来ませんでした。
職人さん達がいっぱい出入りして、みんな一生懸命施設を作っています。
何ができるのかなぁ。
楽しみだなぁ。
私は嬉しくて、嬉しくて、職人さんの回りをぐるぐると走りました。
トテテテテ、ドテっ。
「ピッ(痛っ)」
また転んでしまいました。
職人さんに心配をかけてしまったでしょうか。
チラッと職人さんを見上げてみました。
職人さんは、私を指差しながら猫さんに大声で何かを言いました。
猫さんはペコペコと頭を下げています。
なんだかよく分からないけれど、・・・ごめんなさい。