我が実家の野良猫事情 その32

<2017年、冬>
夕方、大慌ての母から元子猫ちゃんがいなくなったとの電話がありました。
え?
またどこかに遊びに行ってるんじゃないの?

いつもは朝の6時半には玄関で朝ご飯を待っている元子猫ちゃんですが、その日は朝からその姿がなく、夕方になっても戻ってこないとのこと。
心配した母が倉庫や付近を捜していると、カラスが何羽か騒いでいる所に遭遇!
まさか、元子猫ちゃんの身に……?!
いえいえ、何でもなかったようです。
こんなに長時間いなくなった事は初めてで、元子猫ちゃんに何かあったらと母は泣きそうになっていました。

そして、ご近所さんの飼い猫が子猫を生んでいたらしく、そのご近所さんに誘われて子猫を見に行くと、そこには元子猫ちゃんと似たような模様の可愛らしい子猫ちゃんが!
母が元子猫ちゃんがいなくなったことを話すと、そのご近所さんは元子猫ちゃんに似たその子猫をあげようとしましたが、母はそれを断ったそうです。
ダメ!
元子猫ちゃんじゃないと!!
……と。
とりあえず当分は様子を見ることしかできません。
夜になって、ひょっこり戻ってくるかもしれませんし。

電話で話を聞いたその30分後、再び母からの電話で元子猫ちゃんが無事に帰還したことを知らされました。
特に怪我もなく、まるまる元気な様子だそうです。

顔付きがカワイイならともかく、今の元子猫ちゃんはどちらかというと、ブニャットな感じなので誰かに拾われる可能性は無いと踏んでおりました。
それでも飼い猫である印として、首輪を付けた方がいいかもとアドバイス。
最近では、何かに引っ掛かっても自動的に外れる首輪が売られていますしね。