それいけ!ファンゴ君 シーズン4 (29)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、一匹旅をしている。
クール・ビズ仕様となったボクは、地底火山の探索を開始した。
テクテクと隣りのエリアに踏み入った時、あれは・・・。
おぅぅ、お懐かしゅうのリノッチの仲間があちこちにいた。
こんな所にもリノッチの仲間がいるのか。
すると、遠くから何やら血気盛んな一頭のリノプロスが、ボクに向かって突撃をかましてきやがった。
ふっ、受けて立とうではないか・・・その突撃をっ!
ボクは、その場で臨戦態勢を取ると、ヤツが向かってくるのを待ち構えた。
そして、ヤツが来たその瞬間、ボクは猪突ステッポで華麗にソイツの突撃を交わしてやった。
ボクに交わされたソイツは、止まることができずに、ボクの背後にあった岩へと激突してしまった。
ワロリンヌww
なんとも無様なヤツだなwww
ボクは、敗者の顔を拝もうとソイツへと近づいた。
「ふふっ、さすが・・・ファンゴ・・・シュールだ・・・ぜ・・・(ガクっ」
え?ええっ?
もしかして・・・リノッチィー??
気絶してしまったリノッチをボクは叩き起こした。
「リノッチ?本当にリノッチなのかいっ?!」
「おっ、おいっ、こらっ、あんまり揺らすな・・・頭が・・・シュールに痛ぇぜ・・・」
「リノッチなんだねっ?どうしたのさ、こんな所でっ?!」
「まぁ、話すと長くなるんだが・・・」
リノッチの話を要約すると、リノッチがいた砂原に4フォーン(4本)と呼ばれるディアブロスとディアブロス亜種のカップルが、激しい痴話喧嘩で砂原中を暴れまくり、リノッチの縄張りも跡形も無く荒らされ、落ち着くまでの間、砂原を出ようと思ったらしい。
そして、そのついでにボクの旅に合流しようと考えたようだった。
「いやぁー、なんとも激しいカッポルだね」
「ホントさ、アイツら手加減ってものを知らねーんだよ、ったく・・・シュールじゃねぇぜ」
「まさかここでリノッチに会えるなんて、思ってもみなかったよ。それにしても、よくここまで無事に来れたね?」
「途中、結構ヤバい事もあったけど、なんせシュールなこの俺様だからな!って、おまえこそ、よく無事だったな」
へへんっ、ボクにかかればどんなモンスターでも、一網打尽さっ!
「で、これからどうすんだ?」
「うん、とりま、この辺りを一周してから次の地を目指そうと思うんだっ」
「わかったよ、シュールなおまえに任せるぜっ」
任せてけろりんヌっ!
テッテレ~♪
リノプロスが再び仲間になった!
懐かしくも心強い味方とともにボクは、この地底火山を歩み始めた。
ボクらの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。