それいけ!ファンゴ君 シーズン4 (32)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、二匹旅をしている。
バサちゃんママの親戚かもしれないオバさんに別れを告げた後、ボクらは探索を開始した。
「しっかし、さっきは危なったぜ・・・俺の毛・・・あ、俺、毛無いんだった。俺の皮膚をあの熱線が直撃するかと思うと・・・シュールな地獄が見えてたぜっ」
ぷぷぷっ、しかしながら、これからが本当の地獄だっ!
「リノッチ、気を付けてっ!この網網地獄は、足を踏み外すとすんごい厄介だぞっ!」
「へっ?こんなの大丈夫だって!シュールな俺様にかかれば・・・(ズボっ)なんのこれしきっ・・・(ズボっ)・・・くっ」
ぷぷぷっ、ボクと同じじゃまいかっww
「なんだよコレっ(ズボっ)・・・ったく(ズボっ)・・・シュールじゃねぇぜ(ズボっ)」
「ここを渡らないと(ズボっ)向こうに(ズボっ)行けない(ズボっ)からねっ(ズボっ)」
「おまえ・・・ズボり慣れてんな(ズボっ)」
ボクらは、どうにかこの網網地獄を抜けきることができた。
しばらく歩くと、最初の出発地点へと戻ってきた。
そこいらには、クン玉が地面や岩壁へと張り付いていた。
「ここにもクンチュウがいっぱいいるな」
「え?クン玉のこと?よく知ってるねっ」
「この一帯は、シュールにリサーチ済だからな。・・・ってクン玉って何だよ?」
「え?突くと真ん丸になって面白いんだよっ」
「相変わらず、おまえのネーミングセンスはシュールじゃねぇな」
余計なお世話でつっ!
「どうにか無事に一周することができたねっ」
「そうだな、それじゃシュールな新天地でも目指すか」
ボクらは、地底火山を後にした。
道中、お腹を満たしたり、ボンバッタを追い掛け回したりした。
ハチの巣の下で、ツチハチノコ探しに夢中になるリノッチ。
「そんなことより水浴びしようず」
「水はちょっと・・・シュールじゃねぇな」
「うぽっ、リノッチ・・・水が怖いんだぁ~(ニヨ」
ボクはバシャバシャと、リノッチにわざと水しぶきをかけた。
「やっ、止めろってー!」
二匹旅を満喫しながらも、ボクらは次の地を目指して歩き続けた。
「そういえば・・・おまえのそのスカーフって、どこで手に入れたんだ?ちょっとシュールだよなっ」
「え?コレ?コレはね・・・パパから貰ったんだ・・・たぶん」
「たぶん?たぶんって何だよっ」
ボクは、このスカーフを手に入れた時の事をリノッチへと語り始めた。
ボクらの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。