3卓談義 操虫棍編

ここはとある酒場。
今日も3卓では、いつも仲良し4人組のハンター達が酒を酌み交わしていた。
A「今日のフィニッシュは珍しくDが決めたね~♪」
B「おうっ!珍しくDが活躍したな!」
C「そうそう、あれは珍しくDの貢献によるものだったね」
D「フフフっ」
Dは酒のせいもあってか、この日は珍しく顔を赤らめていた。
B「よしっ!今日はDの話題で大いに盛り上がろうぜっ!」
A「さんせーっ♪」
C「そうだね、たまにはDの話題に付き合うのもいいね」
D「フフフっ、では・・・(ゴホン)」
Dは、テーブルの下の自分の膝の上に隠し持っていたモノをテーブルの上へと持ち上げた。
A「キャーーっ!」
B「ちょっ・・・おまえっ?!」
C「い、いつの間に・・・?」
D「フフフっ、では自己紹介させて頂きますよ?」
?「コンバンワ、ボクはウカドューレのウカドンです、ヨロシクね」
Dは、羽の生えたカブトムシのような虫を、自身の顔の前に両手で持ち上げ、その後ろから裏声を使って虫に自己紹介をさせた。
B「おまえ・・・武器は置いてきてるよな?」
A「酒場に虫を連れてくるなんて・・・」
C「まさか・・・狩りしない時でも君は虫と一緒なのかい?」
D「フフフっ、今では私とこのウカドンは寝食を共にする仲で、24時間いつも一緒にいますよ、フフフっ、どうです?この見事な色合い!」
Dは、ウカドンを自分の肩へ乗せ、ウットリとウカドンを眺めている。
A「ト、トイレも?」
D「フフフっ、そうです。虫でも躾をすればきちんとトイレで排泄をしてくれるようになるんですよ、フフフっ」
B「ふ、風呂も・・・か?」
D「フフフっ、さすがに泡で洗う訳にはいかないので、その時は浴室の扉に張り付いてますよ、フフフっ」
C「まさか・・・寝る時も・・・一緒の布団に?」
D「フフフっ、枕を二つ並べて並んで寝ています。フフフっ、でもこのウカドンはなかなか寝相が悪いらしく、朝起きたら私の額にウカドンの鋭い前脚が刺さっている事もありますね、フフフっ」
Dの額には何度も刺されたような傷跡がいくつもあった。
A「あれっ?たしか、操虫棍って強化したら虫も変わるんだよね?」
D「フフフっ、そうなんですが、このウカドンはこれが最終形態です。他にもシナトモドキのシナキーと、アルジャーロンのアルルンが家でお留守番していますよ、フフフっ。ですが、シナキーは蛾のせいか、ちょっと叱ると家中に鱗粉をまき散らすおてんば娘で少し困ってます、フフフっ」
Dは、困った様子も無く嬉しそうに語った。
B「おまえの家には遊びに行きたくねーなっ・・・」
A「虫御殿・・・」
C「あれ?なんか肩から血出てるよ?」
D「フフフっ、これこれウカドン君、肩は齧ってはいけませんっていつも言ってますよね?フフフっ」
ABC(躾できてない・・・)