それいけ!ファンゴ君G (36)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、一匹旅をしている。
ガチムチ兄貴の捕食から逃れ、滝の洞窟へと逃げ込んだボクは、ビショビショになりながらもほっと一息を付いた。
そこには、所々に自然に出来たのであろう石の柱や、水が流れる鍾乳石の段々があり、とても神秘的な場所だった。
その神秘的な光景に見入っていると、モコモコイエローの色違い、モコモコピンクが現れた。
おわっw
ピンクww
雄なのにピンクってwww
ドンマイピンクwwww
ボクが失笑していると、どこからか女王の色違い、桃色女王も現れた。
なんだなんだ?
今、ちまたではピンクが流行ってんのか?
更にそこへ、ドスジャギィが紛れ込んで来た。
おぃおぃおぃ、桃色3姉弟か?
今年のラッキーカラーはピンクだったのか?ww
案の定、この狭い洞窟内で三つ巴の戦いが始まった。
ボクは岩陰からこっそり、事の成り行きを見守る事にした。
といっても、さすがの大型モンスターに敵う訳も無く、ドスジャギィは早々に敗走して行った。
残すは、モコモコピンクと桃色女王だ。
ボクだったら、桃色女王に全部賭けるね。
待てよ・・・大穴狙いならモコモコピンクかっ?
モコモコピンクvs桃色女王のサシの勝負は、さすがの女王が善戦していた。
低空飛行でホバリングw
卑怯すぐんだろ、それww
腐っても陸の女王が、空中戦ってワロスwww
ショボショボになったモコモコピンクは、水分補給する為か、滝の外へと出て行ってしまった。
そしてそれを追い掛けて行く桃色女王。
ちょっ・・・向こうにはガチムチ兄貴gっ!
くっそ!
ボクは賭けの結末が気にはなったが、三頭の乱戦が予想されるエリアへ足を踏み入れる勇気は無かった。
ボクのリンリン勇気も・・・ショボショボか・・・。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。