それいけ!ファンゴ君G (31)

ボクは、究極のドスファンゴになる事を夢見て、一匹旅をしている。
ウロ氏と別れたボクは、一匹トボトボと頂上から下へと続く細くて長い道を下った。
途中、噴火の振動でこの細い道が崩れるのでは?と、死ぬ気の思いだった。
アイルー達がいる平坦な場所に抜けたボクは、これから先どうしようかと考えながら歩いた。
すると、向こうから青くて所々に黄緑色の粘菌を付けた大型モンスターがノシっノシっとやってきた。
あっ!あれは・・・まさか・・・ブラ男かっ?!
尻尾の先に特徴があり、長い棒のように突き出ている角、そしてなんといってもあの腕!まさしく剛鉄拳!!
あれじゃ・・・まるで初号機じゃないかっ?!
ボクらはあんなヤツをどうにかしようなんて思ってたのかっ?!
ガクブル・・・。
こっ、ここは目を合わせないように・・・っと・・・。
ボクは下をうつむきながら、初号機を刺激しないよう道の端っこを歩いた。
初号機とすれ違うその瞬間、突然、初号機は両腕でドゴっと地面を殴りつけたかと思うと、黄緑色の粘菌を地面へ付着させ、その粘菌を爆発させた。
ピャゥァーーーっ!!
ボっ、ボクなんかしたかな?かな?
初号機は、虫の居所が悪かったのか、ボクに向かって両腕で地面を殴りながら追い掛けて来た。
きっ、鬼畜すぐるっ!
ボクはまだ何にもしてないし(震え声
ハァハァ・・・確かに・・・ボクらには100万年早過ぐる・・・。
ボクは更に加速して、その場をなんとか逃げおおせた。
ボクの飽くなき道の冒険譚はまだまだ続く。